腸内環境と便秘のこと

腸内環境と便秘の関係


腸内環境が悪くなると便秘になりやすくなります。また、便秘になるとさらに腸内環境が悪化します。というわけで、健康のためにはなるべく便秘にならないことが大事です。


ここでは、腸内環境と便秘の関係と、便秘の種類、それぞれの対策法などを説明します。


便秘が腸内環境を悪化させる


便秘というのは、1週間に排便が 3回未満である場合や、3日以上お通じがない状態、毎日お通じがあっても残便感がある場合などのことをいいます。


もちろんこれは目安なので、1日に何度か排便があるけど量が少なくスッキリしないとか、以前は毎日お通じがあったのに最近は 3日に 1回に急減したとか、そういった場合も便秘をうたがう必要があります。


なぜ便秘が起きるかというと、多いのが「腸のぜんどう運動」が不全な状態になっている場合です。


胃や小腸で消化吸収された食べ物の残りが大腸に届くと、そこで水分が吸収されて便の形をつくっていきます。そして大腸の筋肉が弛緩と収縮を繰り返すという、ぜんどう運動によって便は運ばれていきます。


便が直腸まで届くと、排便反射にともなって「大ぜんどう」が起こり、それによって便意をもよおして排便されるという流れになります。この過程でぜんどう運動がきちんとおこなわれず、便が滞留してしまうのが便秘という症状です。


腸の動きは自律神経のうち、リラックスしているときに優位になる「副交感神経」がつかさどっています。生活習慣の乱れや強いストレスなどで自律神経のバランスが乱れると、腸のぜんどう運動は停滞します。


また悪玉菌が増えて善玉菌が減ると、善玉菌が有機酸をつくることで刺激されていた腸の動きは鈍くなりますし、悪玉菌の増殖によって増える腐敗物質によってもぜんどう運動は滞りがちになります。


これらの要因がかさなって、便秘が起きると考えられています。


便秘になるということは、腐敗物質が腸内にとどまることを意味します。そのため、便秘になると腸内環境は悪化します。悪玉菌が増えると腸内環境が悪化して便秘になり、便秘になると腸内環境が悪化するという悪循環におちいるのです。


便秘は腸内環境の悪化のほか、精神的なストレスも強めますし、体臭や口臭の原因になることもあるので、なるべく早めに対処することが必要です。


便秘の種類と対策


便秘にはいくつか種類があります。大きくわけると「直腸性便秘」「痙攣性便秘」「弛緩性便秘」の 3つです。


直腸性便秘とは、便意をガマンすることなどによって起こるもので、便が直腸まで達したときにふつうは起こる便意が起こらなくなっていることによる便秘です。


上記で説明したように、直腸に便が達すると自然と便意が起こるのですが、それを無視しつづけることで便意のスイッチがはいらなくなってしまうのです。


この場合は、いちど浣腸や下剤によって詰まっている便を出したあと、きちんと便意を感じたら排泄するようにする、便意を感じなくても毎朝トイレに行くようにするなどの対策が必要です。


痙攣性便秘は、おもにストレスによって腸が収縮して、そこを便が通りにくくなることで起こる便秘です。ギュッと腸がしまって便が詰まってしまい、長くとどまることで水分が腸に吸収されて便が硬くなり、余計でにくくなるという悪循環になります。


ストレスの原因を解明したり、便秘の原因がストレスであることを知ることなどで、ストレスがいくらか減って便秘状態が改善するということがあります。


ストレスというのは目に見えずわかりにくいものですが、深呼吸や軽めの運動、趣味や入浴、生活習慣を整えることなどで少しは緩和できます。ストレスをゼロにすることはできないので、うまく付き合っていく方法を考えましょう。


弛緩性便秘は、下剤を繰り返し使用することなどによって腸が刺激に慣れてしまい、自律的なぜんどう運動があまりおこなわれなくなって起こる便秘です。


下剤の多くは、腸を刺激することでぜんどう運動を強制的に起こすものです。そのため、繰り返しつかうことで腸が刺激に慣れてしまい下剤の効果が薄れたり、腸自体がぜんどう運動をおこなう機能が低下したりしてしまいます。


下剤にはセンナ・ダイオウ・アロエなどの刺激性成分が含まれているものが多く、それらをひんぱんに使うことは腸を疲弊させることになります。


便秘が大腸がんを起こすことはないとされていますが、下剤をひんぱんに使うと大腸がんになるリスクが上がるという研究結果もありますので、下剤をつかう回数を少なくして、つかうシーンも限定することが大事です。


オリゴ糖と食物繊維を摂る


どの便秘にも共通する対策として、オリゴ糖と食物繊維の摂取があげられます。


腸内環境に良い食事とは」で説明したとおり、オリゴ糖や食物繊維には便をやわらかくする効果があります。また、食物繊維には便をカサ増しする効果があり、それによって便意をもよおしたり排泄しやすくなったりすることが期待できます。


オリゴ糖と食物繊維を摂ることで、一時的に便秘を解消できる可能性がありますし、長期的に見て腸内環境を良くしていけるというメリットもあります。


肉類には食物繊維はまったく含まれていないので、なるべく日々の食事に野菜や果物、豆類などを取りいれて、オリゴ糖と食物繊維を積極的に取るようにしていきましょう。


ちなみに、オリゴ糖については食事から十分な量を摂取することは難しいので、純度100%の健康食品やサプリメントを利用するのが良いと思います。とくに妊婦さんや赤ちゃんでも安心して飲める「はぐくみオリゴ」はオススメです。